自分のこと:  ぺしゃんこな

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とても私情、且つ明るい話ではないので書くのか本当に迷ったのですが、自分のために始めたブログ、きっと今いる自分の位置を確認するために必要な作業。とーーーっても長くなりますが、私が病気になった経緯を書こうと思います。(メンタルが不調な方には、もしかしたらしんどい内容かもしれないです。前置きしておきます。)

 

遡ること去年の2月。
卒業論文を提出し残すは卒業式のみという浮かれた時期、その春から就職する予定だった会社の内定を辞退しました。思えばこれが私がうつ病になったきっかけの始まりでした。

会社の経営状況が変わり、新卒を迎えるのに充分な環境ではないとの事。そんな状況でよければ入社して欲しいけれど、自分の人生だから新卒カードは慎重に使って欲しいという形で判断を委ねられました。

始めはショックでしたが、小さなベンチャー企業なので、そんな話もあるだろうと冷静に受け止めていた自分。周囲にはとても心配されましたが、新しい道を選択できるわくわくが不安を上回っていたんです。それに鈍感な私は、これを遠回しな内定取り消しとは気が付かず、状況が変化したのなら、また自分で修正して進めばいいだけ、と前向きに道を選択し直すことにしました。

でも、実際に動き出してみると、就職留年するのか、寮を出たらどこに住もう、地元に戻るのか、今年の4月就職を目指す?それとも来年?、そもそも今から就活間に合うの?など沢山の分からないこと、決めなければいけないことで、頭がごちゃごちゃになりました。周囲は卒業旅行に行く中、楽しい時間に水を差しちゃだめだ、自分で選択した会社がだめになったんだからと、不安やしんどさ、後向きな気持ちに蓋をしていました。

 
でも本当は頑張ってと声を掛けてもらっても、どう頑張ればよいか分からなくなっていました。その頃から、身体のだるさ、平熱なのに熱っぽさを感じる、動悸、めまいなどの不調が出始めました。以前花粉症発症時に似た症状があったので病院で薬をもらうも、改善せず。

進む道が見えないまま大学を卒業し、初めての一人暮らしをシェアハウスで経験しながら就活を続けました。会社の人となりに惹かれた、今の会社から内定をもらい就活を終えました。少しの自由な時間を設けて、夏から働くことが決まりました。しかし先が見えてきても、心身は悲鳴を上げる一方。人の多い場所でパニックになる、1人で家に居られない、突然ザブザブと襲ってくる不安、過呼吸、笑えなくなる…。自分でも自分に何が起こっているか分からなくて、人に説明することが出来ませんでした。心と体と思考がちぐはぐでした。自分の状態が普通ではないことは承知の上で、色んな人にお願いして、電話やメールで繋がっていてもらいました。この頃になって友達に後押しされ、心療内科を受診しました。お医者さんは就職で環境が変われば大丈夫でしょとなんとも呑気。その数日後に入社。今考えると、あの状態でよく会社行ったなと思います。笑

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職場は人間関係にも、業務内容にも、とても恵まれた環境でした。会社という居場所ができた安心感と忙しい日々を送ることで体調も落ち着きました、というより誤魔化していました。仕事は本当に楽しくて、毎日充実していました。

しかし、秋頃から任された仕事がかなり重く体調が悪化しました。倒れてしまったり、普段どうでもいいことがとても心配になったり、PMS(月経前症候群)が普段よりひどくなったり、暗いニュースに感情移入して落ち込んでしまったり。同期は私より長時間働いているんだから音を上げちゃだめ、やりたかった仕事を任されたんだから楽しくやらなきゃ。と思い上手く仕事と向き合えない自分に鞭を打ちました。その頃の不安な気持ちは、言葉が独り歩きしそうで怖くて、実際に会って話せる身近な人にのみ打ち明けていました。段々と会社を休みがちになり、冬が始まった頃完全に会社に行けなくなってしまいました。うつ病と診断され、2ヶ月自宅療養、その後実家で休職することが決まりました。

内定辞退、就活、初めての一人暮らし/住まいの変化、就職、これらが短い間に重なったことが、病気のきっかけでした。低血糖、低血圧、冷え性など私の元々の身体の不調も自律神経と繋がっていて、これらも病気の引き金になっていました。

私はポジティブな性格だけが取り柄です。笑 友達からも、うつ病とかならなそうだよね~と言われたり、落ち込んでいた時も、落ち込むことあるんだね!とびっくりされたり。でもだからこそ、“ポジティブな自分”でいられなくなった時、これは自分じゃないと焦りました。今考えるとあれだけ変化が続いたのだから、しんどくて当たり前なんですよね。でも自分が、人が、思っているポジティブな自分に合わせようと頑張っていました。本当はしんどくて、よわよわなこと、自分が一番知っているのに、それを認めてあげられなくて。しんどさ、寂しさ、受け止められず、感情の逃げ口を作ってあげられませんでした。じたばたしていました。

 

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 心をたくさんの感情が駆け巡り、自分が消えてなくなってしまうんじゃないかと思ったこともありました。病気をしていなかったら、受けることのなかったかもしれない傷もあります。でも私がじたばたしていたせいで、大切にできなかったものもあります。真正面から自分に向き合ったひとりの時間。それは、ただただしんどくて、涙がポロポロ出るものでした。過去のひとつひとつのことを解きほぐしていく作業。でも弱い自分も、嫌な自分もゆっくりと受け入れていったら、自分はなくなりませんでした。うまく言葉にできないけれど、ただの自分、ひとりの自分が残りました。みんなひとりで生まれて、ひとりで生きて、ひとりで死んでいく。それを身をもって感じたとき、寂しいのだけれど、自分を大きく育てて強く生きていく覚悟ができました。変な話かもしれませんが、ひとりだと分かった時、でもひとりじゃないってことも分かったんです。

病気に罪はない。病名を恐れていてはなんにも変わらない。私自身が病気の影に隠れずに経験を語ることが、病気について正しく知ってもらったり、予防したり、大切な人を守ることに少しでも繋がるといいなと思う。だから胸をはって歩こうって思います。

 

今の自分はすっきりとしていて、堂々としていて、なんだか頼もしい◎病気の前の自分より今の自分がずっと好きです。自分と向き合う手助けをしてくれた、たくさんのもの、こと、人との出会い、そしてこの病気に心から感謝です。

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三寒四温を繰り返しながら今は落ち着いた生活を送っています。復職に向けて着実に回復しています。まだまだ道半ばな私。でもひとまず、これまでの事をここに置いておくことで、もう少し身軽に前に進める気がしています。

この記事、5日位かけて書いています。今も更新するか迷っています。自分の弱さが詰まっていて、更新するのがとても怖いです。これを載せて何になるんだろう。でもきっと“心をひらく”ことが私には必要で、この一歩が大きな自信に繋がると思うので、自分のために更新します。

 

ここまで読んでくださった方…いるのかな?笑 もしいらっしゃったら、本当にありがとうございます。泣

どうぞこれからもよろしくお願いします◎ 

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