流れる時間はみんな同じ
今もし自分の時計だけ止まっているような、そんな気持ちになっている人がいたら、止まってなんかないよって声をかけたいと思います。
自分がいる空間だけ時計が止まったような気持ち感じたことないでしょうか。ひとり立ち止まっていて、周りのヒト、モノにどんどん追い抜かれている。
私にはありました。時々あります。
でも、流れる時間はみーんな一緒だし、みんな平等に時間は存在する。その流れ方が違うだけ。
景色の変わらない病室の中は一見時が止まったように見えるけれど、そんなことは決してなく、働いて、休んで、あくせく働いている人たちと同じかそれ以上に、その生活は、紛れもなく人生そのものだった。
生きた証や実感というものは、その人の外的行動の多さに比例するのではなく、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するのだと思う。
『蘇える変態』星野源
なんにもできなくて、ひとりだけ取り残されたような気がしていました。
でもなんにもできなくても、悲しい、嬉しい、寂しい、楽しい、 一丁前に感情というものは心の中にむくむくと湧いてくる。頭の中をぐるぐる思考が駆け巡る。
でもこれが生きてるってことかな。なんにもできないけれど、長ーく長ーく感じられるその流れの中には確かに、感情がむくむく、思考がぐるぐるの自分がいる。あくせくした時間では決して感じられない時の流れ方を感じている自分がいる。
それが時計が止まっていないっていう証拠なのかなと。
これからも時が止まった気持ちになる事がある気がします。
だから、またそんな気持ちになった時、思い出せるようにここに記そうと思います。あなたの時計の針はちゃんと動いているよって。