こころの色

f:id:curious-megane:20160626224908j:image

今までは詩って難しそうという先入観があり、なんとなく遠い存在でした。

でも先日、たまたまこの詩集を手に取りました。

 

パラパラと読んでいくと、私が持っていた詩の堅いイメージは全くありませんでした。もっとシンプルに、好きな歌を聴くように詩を読んでいいんだなぁと思えたんです。私にとって新しい発見で、本の幅が広がった嬉しい瞬間でした。そばに置いておきたい言葉がいくつも見つかったので、本棚にお迎えすることにしました。

 

『こころの色』

私がなにを思ってきたか
それがいまの私をつくっている
あなたがなにを考えてきたのか
それがいまのあなたそのもの

世界はみんなのこころで決まる
世界はみんなのこころで変わる

あかんぼうのこころは白紙
大きくなると色にそまる
私のこころはどんな色?
きれいな色にこころをそめたい

きれいな色ならきっと幸せ

すきとおっていればもっと幸せ

『すこやかに おだやかに しなやかに』谷川 俊太郎より

 

学生時代の友達に、会うたびに「今日の気持ちはどんな色だった?」と尋ねてくる子がいました。質問されるたびに「今の気持ちは何色だろう」を考えているとなんとなく新鮮な気持ちになっている自分に気が付きました。それまで、自分の気持ちの色なんて考えたこともなかったんですよね。

最初はちょっと不思議な子だなーと思っていたのですが、彼女に質問されることで、自分のこころの状態を考えてみる機会をもらえて、いつしかその質問が楽しみになっていました。その子の色も質問してみるのですが、マーブルとか金とかおもしろい答えが返ってくるので、それもまた私の楽しみでした◎

 

いつも自分のこころは何色かなと見つめていたいなと思います。くらーい濁った色ならば、すぐにレスキューしてメンテナンスしてあげないといけませんからね:)

 

ちなみに私は無印の本屋、MUJI BOOKSで購入しました。本のチョイスが私好みで、とても楽しかったです。図書館や本屋だと、自分の興味のある枠の中から選んでしまいがちですが、セレクト系の本屋だと新しい本に出会いやすいかもと感じました。これから利用していきたいです。

お読みいただきありがとうございました◎